事務所の紹介

ご挨拶

四日市港湾事務所は、国土交通省の地方出先機関として、四日市港の港湾整備及び津松阪港の海岸保全施設の整備を行うとともに、「海とみなとの相談窓口」にもなっています。

四日市港は、三重県を中心に滋賀県東部地域、岐阜県及び愛知県西部地域を主な背後圏としています。これらの地域における生産活動や消費活動の増大に伴い、近年外貿コンテナ貨物量が増大しています。

また、平成16年7月には名古屋港と一体となり「伊勢湾スーパー中枢港湾」の指定を受け、平成22年からは京浜、阪神港に次ぐ国の重要な港湾として国際競争力のある世界に開かれた港として育成していくこととなりました。これは、近年のアジア主要港湾の躍進により、我が国のコンテナ港湾の地位が相対的に低下していることをうけて、国、港湾管理者、民間事業者が一体となり、アジア諸国の主要港をしのぐ港湾コスト・サービス水準の実現を図る取り組みであり、低廉で質の高いサービスを提供し、我が国産業の国際競争力を確保するため一定の成果を果たすこととなりました。平成23年からは港湾法改正によりこれまでの特定重要港湾から国際拠点港湾に位置づけられています。


拡大する外資コンテナ貨物を受け、平成18年1月には、霞ヶ浦北ふ頭に国際コンテナターミナルが供用を開始し、四日市港におけるコンテナ貨物能力を増強するとともに、平成30年4月には、霞ヶ浦地区と第二名神高速道路みえ川越ICとを結ぶ臨港道路「霞4号幹線」の併用を開始しました。
当地区は、アクセス道路不足や国道23号線の慢性的な渋滞、さらにはコンテナターミナルの整備に伴い増大する港湾物流貨物による周辺道路への負荷などが予想されており、本道路の整備により「港湾と高規格幹線道路とを結び速やかな国内輸送を図ること」「国道23号線を含む沿道への環境影響増大の回避」が期待されています。


津松阪港海岸においては、昭和28年の台風13号と未曾有の災害をもたらした昭和34年の伊勢湾台風により壊滅的な打撃を受け、昭和34年から38年にかけて災害復旧工事として海岸護岸が整備されました。
その後、 極度の老朽化に加えて天端の沈下や地震時の液状化対策が必要となっており、
抜本的かつ緊急的整備が必要なため、国の直轄事業として整備することとなりました。


平成4年度より老朽化が特に著しい松阪地区・三雲地区・香良洲地区・津地区(贄崎工区)の約11kmについて改良工事を実施しました。引き続き平成23年度からは津地区(栗真町屋、阿漕浦、御殿場)の約5.5kmについて海岸保全施設整備事業を実施しており、平成30年度には津地区(栗真)が直轄事業化されました。

防護機能の低下した護岸を、海岸背後地域の特性や海岸性状等に十分 配慮し、背後の街づくりと一体となった良質で多角的な機能を持った海岸 保全施設の整備に努めており、地域の方々に親しまれ、海辺とふれあえる 美しい景観を持った安全で潤いのある海岸づくりを目指しています。


四日市港湾事務所では、みなとを通じ、より良い「地域づくり」「まちづくり」を、目指していきたいと考えております。
また、港の役割や大切さについて理解を深めていただけるよう「みなと見学会」なども実施しております。
このホームページを通じ、みなとへの理解をより一層深めていただければ幸いです。