H19年度 臨港道路霞4号幹線事業実施に伴う懇談会

◆日時:平成19年11月30日(金) 15:30~17:00
(事前に四日市港内の現場を視察)
◆場所:(財)三重北勢地域地場産業振興センター(じばさん三重)
◆出席者:委員19名うち15名出席(うち代理出席2名)

◆内容:
(1)事業の経過報告
I)工事の進捗状況
II)昨年度の懇談会で提示された課題に対する対応について
III)提言や付帯意見等への事業者の対応で未検討及び検討中事項に対する対応に
ついて
IV)四日市港臨港道路霞4号幹線のリダンダンシー確保に係る検討会の審議結果の
報告
V)橋梁本体色の評価について
VI)その他事項及び地元の状況と対応について

(2)質疑応答・意見交換

意見・質問回答・対応
  • 4号幹線建設に伴う堤防の一体整備に関する県との協議の動向は。
  • 高松海岸部は堤防に橋脚が建設されるため、一体整備を県と協議中である。それ以外の箇所について具体的な協議は進んでいない。
  • コアジサシの繁殖数について調べているか。
  • 野鳥の会に相談し、繁殖期に調査することを提案する。
  • 把握していない。
  • 野鳥の会や四日市港管理組合と協力し対応したい。 ⇒野鳥の会に相談に伺いました。
  • 鳥の飛行高度確保のための構造物を設置しないとしていることに対して質問する。道路を横断する鳥が急に高度を下げ、自動車事故になりかけた事例を体験したことがあり、道路の安全管理上、対策をとるべきと考えるがいかがか。
  • 特に鳥の行き来が激しい川筋の区間には2~3m高の壁を設置した方がいいのではないか。
  • 近隣の道路管理者へのヒアリングから鳥の事故の事例、鳥に対する対策事例を確認できなかった。
  • 壁を高くすることは景観およびコストの問題がある。
  • 指摘の対応には鳥の飛来の調査(種類、数)が必要だと考える。
  • 鳥対策の事例について再度調べる。 ⇒調べた結果、鳥対策の事例は見当たりませんでした。
  • 大気環境については物理化学的な調査の他、生物学的な調査、特に大気汚染の複合的要因による植物への影響について調査を考えているか。
  • 通常の道路整備における環境調査を考えている。
  • いただいた意見に対して検討を進める。
  • ジョイント部の低周波騒音の定量予測は可能か。
  • 問題があるなら改善の提案をしていただきたい。
  • 定量的な予測は難しいと考える。
  • ジョイント位置を見直すことで振動の低減を図る対応をした
  • 従来の委員会において23号の渋滞緩和の観点から霞4号幹線に取付け道路を付けないことを基本方針としていた。緊急輸送路の検討はこれに矛盾しないか。
  • 以前の議論では定量的な評価をしていない。今回は地元要望に対し、有効性があるかを、過去の議論をふまえて検討するものであり、結果を計画に結びつけるものでない。
  • 接続した場合の交通の変化が渋滞、交差点処理などで問題を生じないかを、交通の専門家の指導の下に検討している。
  • 霞4号幹線は以前の委員会で第二名神につなぐしかないことを理論立ててきた。この懇談会に緊急輸送路の検討報告が入るのは相当問題がある。
  • 地元などの意見を聞くことも委員会でのスタンスであり、要望に対する詳細な検討は必要である。当時の判断を検証することにもなる。
  • 委員会における合意を述べていただいたことは重要だと思う。
  • 橋梁の色を環境にとけ込ませる場合、海側から見たのと陸側から見たのとでは背景は異なるが、同じ色に統一できるのか。
  • 橋脚の色については考慮しなくてよいのか。
  • 特に重要な場所から見て問題が起きない色を選ぶことになる。最終的にはバランスを考える。
  • 橋脚はコンクリートの素材色が原則である。見えの印象を変える場合はスリットを付けるなどする。
  • 南福崎地区の要望で、海岸堤防の嵩上げと強化を検討していただきたい。
  • 要望は聞いており、関係機関と調整し対応したいと思う
  • 本日は厳しい意見を多くいただいたが、それがこの懇談会の趣旨である。
  • 懇談会開催のインタバルが長いため、建設が先行して手遅れとなることがないよう、委員には常時情報を流す。
  • 懇談会での検討内容を最良の形で生かし、悪い影響を最小とする方向で建設が進められることを期待する。