みなとの豆知識Q&A

港はどんなはたらきをするのですか

食べ物や、さまざまな商品、物をつくるための原料など、暮らしに必要なものが運ばれてきます。また地震や台風、高潮などによる災害から周辺地域の安全と物流を守っています。

四日市港にはどんなものが運ばれてくるのですか。

ガソリンや燃料の原料となる原油やLNG(液化天然ガス)が多く輸入されてきます。また完成車や化学薬品、自動車部品、合成樹脂などを輸出しています。

「重要港湾」と「地方港湾」の違いについて教えてください。

「重要港湾」とは,国の利害に重大な関係を有する港湾で政令で定めるものをいいます。「地方港湾」は,重要港湾以外の港湾で,おおむね地方の利害にかかる港湾です。

さらに重要港湾のうち国際海上輸送網の拠点として特に重要な港湾で政令で定めるものを「特定重要港湾」といいます。
当事務所の四日市港は2004年7月、名古屋港とともに「伊勢湾スーパー中枢港湾」として指定を受けたことから国際物流機能の強化が求められ、2006年1月に霞ヶ浦地区で水深14メートルの国際海上コンテナターミナルの供用を開始し、港湾法改正により「国際拠点港湾」と指定されました。
また津松阪港は「重要港湾」として指定されています。

日本で貨物を多くあつかっている港はどこですか。

貿易量では名古屋港、貿易額では東京港が日本一です。名古屋港では、完成車や自動車部品の輸出、またはLNG(液化天然ガス)や鉄鉱石などの輸入がさかんに行われています。

海上のゴミはや油はどうなるのですか。

海上を浮遊するゴミや油などは、国や自治体によって回収されています。港湾内は各港湾を管理している自治体の清掃船によって回収され、また、それ以外は国の清掃船などによって回収されます。

防波堤はどのように造られているのですか。

海底地盤の強度を高めるための改良を行い、その上にケーソンと呼ばれるコンクリート製の箱を設置し、中に砂などを投入して重量を増します。最後に砂の上をコンクリートでふさぎ、さらにコンクリートを打ち継いで必要な高さになるまで上部工を施工し、大きな波にも耐えられるような構造とします。

岸壁の深さはどれくらいですか。

岸壁とは船が係留できる場所のことで、貨物船などが係留されます。コンテナ埠頭では、横浜港にある水深18mの岸壁が日本最大水深の岸壁です。

四日市港では2006年1月に国際海上コンテナターミナルが完成し、水深14mの岸壁を供用しています。

「岸壁」と「護岸」では何が違うのですか。

「岸壁」とは、物資等を揚げたり、船舶が係留することのできる施設です。「護岸」は、背後用地を守る施設で、船舶は係留できません。岸壁の構造としては、船舶の喫水にあわせて船が海底や堤体にぶつからないように工夫しています。船をつなげるための柱(係船柱)や船が岸壁にぶつかって壊れないようにするゴム製の緩衝剤(防げん材)があります。

海にも交通ルールがあるのですか。

海上衝突予防法という海の上での交通ルールがあります。海にも道があって航路といいますが車とはちがい右側通行です。そして航路には浮標灯と呼ばれる標識が浮いています。